グラス・ロックウール断熱材の長所・短所

グラスウールとロックウール

グラスウールとは、短いガラス繊維でできた綿状の断熱材です。
耐熱・耐食性などに優れています。
断熱材以外にも、空調設備の保温・吸音材、床の緩衝材など、 建築用材として広範囲に使用されています。
「ガラス綿」「ガラスウール」とも呼ばれます。

ロックウールとは、安山岩(あんざんがん)や玄武岩(げんぶがん)や 蛇紋岩(じゃもんがん)などを溶融し、繊維状にした断熱材です。
不燃性で、吸音効果もあります。
耐火材として使用されることもあります。

グラスウールとロックウールの長所・短所

グラスウールは、ロックウールと違って、 幾つかの性能ランクがあります。
性能の低いグラスウールは、 ロックウールより断熱効果は低くなります。
高性能のグラスウールの場合、 断熱効果はロックウールと同じくらいです。

断熱効果は、通常、熱伝導率で示されます。
熱伝導率とは、物質の熱伝導のしやすさを示す数値です 。
ロックウールの熱伝導率は、0.038です。
10Kという低性能のグラスウールは、0.05です。
しかし、15Kという高性能のグラスウールは、0.038です。

吸湿率は、グラスウールもロックウールも非常に低く、 吸湿率は殆ど変りません。

しかし、製品の圧縮率に大きな差があります。
グラスウールは、1/8~1/10まで圧縮しても、 開梱後の厚みの復元が保証でき ます。
しかし、ロックウールは1/3程度しか圧縮できません。

価格は、ロックウールと高性能のグラウスウールは同程度です。

一覧に戻る

ページトップへ