セルローズ断熱材の長所・短所
セルローズ断熱材
セルローズは、
新聞紙等の原料を使って作られる自然素材の断熱材です。
セルローズは、原料を細かく粉砕し、
ホウ素系薬剤を添加し造られます。
断熱材としては、建物内部の柱と柱の間に施工する
「内断熱」の材料となっています。
セルローズは、日本では馴染みの薄い断熱材でしょう。
しかし、アメリカでの断熱材シェアは35%で第1位です。
日本で最も一般的な断熱材のグラスウールは、第2位です。
アメリカではセルローズはグラスウールより普及しているのです。
また、日本よりも厳しいエコロジー基準等があるヨーロッパ諸国でも、
セルローズは評価されています。
セルローズ断熱材の長所
①断熱性
木質繊維間と、繊維の中に空気泡を抱えており、
二重の空気の層が断熱性を向上させています。
②調湿効果
セルローズは湿気を吸収し放出します。
その為、結露防止などに効果があります。
③防虫効果
セルローズにはホウ酸が使われています。
それが防虫効果を発揮します。
④防音効果
セルローズには小さな穴があります。
それが防音効果を発揮します。
⑤耐火性
ホウ素系薬品によって充分な耐火性があります。
セルローズ断熱材の短所
①価格が高い。
②施工費が高い。
セルローズは、日本ではまだそれほど普及していません。
日本でのセルローズのシェアは、2%に過ぎません。
しかし、長所が多い優れた断熱材です。
家を建てる場合等、是非検討したい断熱材の一つです。